行政書士と関わりのある探偵。
実は、行政書士が探偵を兼業していることも珍しくありません。
そんな探偵ですが、どんな仕事をしているかわからないという方もたくさんいらっしゃるでしょう。
探偵は、一言で言うと「身近なトラブルを解決するスペシャリスト」です。
では、探偵は一体どのような仕事をしているのでしょうか?
ここからは、探偵の仕事内容を紹介していきます。
探偵は、探偵業法という法律の範囲内で、依頼を受けることができます。
反対に受けられない依頼は
などです。
探偵はなんでも調査できるわけではありません。
探偵の仕事内容を詳しくみていきましょう。
多くの探偵事務所が中心に行っている調査が浮気調査です。
先程述べた通り、探偵には受けられない調査があります。
そのため、探偵は依頼時、受けても問題ないかどうか判断しなければなりません。しかし依頼者が本当の目的を隠して依頼にやってくる可能性も否定できません。
いくら探偵と言えど、怪しい調査かそうでないかを完璧に見分けることは困難。ですから、リスク回避のために浮気調査を中心に行っているといわれています。
浮気調査の割合は7〜9割。
探偵は、調査対象者の職場や自宅の下見などを行い、当日に尾行や張り込みを行って調査します。
浮気調査は依頼者の希望によって成功の基準が異なる調査で、一般的は調査対象者又は浮気相手の自宅・ホテルなどに出入りする様子を映した写真や動画が証拠となります。
例えば、依頼者が浮気しているかどうかを確認したいだけ、という場合は、証拠を1回押さえることで成功となります。
一方で、浮気を理由に離婚したい・慰謝料を請求したいという場合は、密会の証拠を複数回掴む必要があります。
対象者の行動を観察して、その人物の実態を明らかにする調査です。
対象者がいつ・だれと・どこで・なにをしたのかを調べることができます。
他にも、素行調査を通じて
などを知ることができます。
探偵は尾行、張り込み、聞き込みを用いて素行調査を行います。
素行調査は浮気調査のように、証拠を押さえたら成功という具体的な成功基準はありません。
なんとなく怪しいから素行を調べて欲しい。対象者が外でなにをしているのか知りたい。などの理由で依頼を受けることがほとんどです。
所在調査は尾行や張り込み、聞き込み、データからの解析など様々な手段を使用して、対象者の所在を明らかにする調査です。
最近では、警察犬学校で訓練させた「探偵犬」を所在調査に導入している探偵事務所も増えてきています。
所在調査は、情報が多ければ多いほど調査の成功率が上がります。反対に、情報が少なければ長期間調査をしても成功できるかどうかはわかりませんから、所在調査は探偵にとって最も難易度に差がある調査といっても過言ではないでしょう。
取引先企業の信用調査などがこれにあたります。
など、取引先企業の信用調査について、調べることができます。
調べる方法は、公開されている情報を収集する・尾行や聞き込み調査するなどが一般的ですが、独自のデータベースを分析して調査する探偵事務所も存在しています。
特定の人物の経歴や人柄、性格などを明らかにする調査です。
主に、金銭の貸し借りを行う際や結婚前、企業が従業員を採用する際に行う調査が個人の信用調査にあたります。
尾行や張り込み、周囲への聞き込みを行って調査することで
などを調べることができます。
今の日本では、盗聴器を設置すること自体は犯罪ではありませんから、盗聴器被害が横行しているのが現実です。
探偵は一般的に、現地に赴いて尾行や張り込みといった調査を行いますが、盗聴器発見調査を行っている探偵事務所も珍しくありません。
盗聴器発見器は一般人でも普通に購入することができますが、盗聴器は日に日に進化しているため、発見が難しい場合も。
そのため、盗聴器発見のプロである探偵に盗聴器発見調査の依頼を受けるのです。
家族が亡くなったとき、遺言書がない場合は遺産分割を行うことになります。一般的には家族や親族が集まって話し合いを行うのですが、「相続人の現住所がわからない」といったケースも少なくありません。
そんなときに頼りになるのが探偵の相続人調査です。
居場所を明らかにするという点では所在調査と似ているのですが、相続人探しの場合は、遺産分割協議書に署名と捺印を得ることができて成功となり、難易度が高いです。
そのため、所在調査ではなく「相続人調査」を行っているプロの探偵に調査を依頼することをおすすめします。
このように、探偵が扱っている調査はたくさんあります。
ですが、すべての探偵が今回紹介した調査を行っているとは限りませんし、なかには悪質な探偵業者が存在している可能性だってあります。
探偵事務所を決める時は、何の調査を請け負っているかに加えて評判を確認し、信用できる探偵事務所を探すことが大切です。