日本における『探偵』という職業に就くための条件をご存じですか?探偵になるために、必要な資格はありません。そのため多くの民間企業が探偵社を運営しています。探偵になりたい方にとっては、広く門戸の開かれている職業だと言うことができるでしょう。
しかし探偵という職業は、何の準備も前知識もなく飛び込むには、少々勇気のいる職業でもありますよね。
探偵になるために必要な能力や資質を持っているのか、その職業に向いているのかしっかりと見極めることが大切です。
本記事では、探偵になるための条件や方法、そしてその魅力について紹介しています。
探偵とは、依頼者からの要望に基づいて情報収集や追跡、監視といった活動を行う職業です。
まず探偵になるための最低条件として、運転免許が必要です。調査で車の運転を行うため、ほとんどの全ての探偵社で採用条件として挙げられています。
他には、人並み以上の体力と過酷な調査にも耐えうる忍耐力や精神力が求められます。運転免許以外、それらの能力を数値化して測ることは難しいものです。どれだけ自身が耐えられるかという精神論にも似た話になってしまうため、一概にどうこうとは言いづらいというのが現状です。
探偵という職業を改めて見つめ直してみましょう。きっと、その過酷さが浮かび上がってくるはずです。
探偵は依頼があれば、深夜・早朝を問わず張り込みや尾行を行います。ただし、これらを実行したとしても、確実に成果(証拠)を得られるとは限りません。調査が空振りに終わると、また日を改めて同様の過酷な調査に赴かねばなりません。そう考えると、精神的に参ってしまう人も多いようです。そのため、厳しい状況に耐えられる精神力は、探偵として働くために不可欠だと言えるでしょう。
こうした辛さを乗り越えた先に、他の職業では決して味わえない達成感が待っています。まさに、これが探偵という仕事の大きな魅力でしょう。
こういった到達点を目指し、日々職務に邁進できる人が、探偵としての素質を持っていると言えるのかもしれません。
さて、そんな探偵ですが、働くための一番の近道は「探偵社に就職する」という方法でしょう。探偵社に就職することで、現役の探偵から直接知識や技術を学ぶことができます。最初は現場に出してもらえないことがほとんどだと思いますが、他の方法よりも早く一人前の探偵として活動することができるでしょう。
他には、「探偵学校に通って就職をあっせんしてもらう」という方法があります。探偵学校では、通学制や通信制など個々の生活スタイルに合わせて受講方法を選択することが可能です。
短期間で集中的且つ実践講座を含んだスタイルを希望するのであれば通学制、仕事や他の学業との両立を図る場合は通信制など、比較的どんな方にもフィットする学校を見つけることができるでしょう。
成績が優秀であれば、就職をあっせんしてもらえることもあります。しかし、探偵学校を卒業しているからといって、「探偵社の研修を全てパスできる」といったことはほとんどありません。なぜなら、探偵社によって調査方法や調査機材は全く異なるからです。
たとえあっせんが叶わなくても、探偵学校で得た知識や技術は就職後必ず役に立つため、探偵学校への入学は非常に有効な手段と言えるでしょう。
最後に、「探偵業を開業する」という方法を紹介します。探偵になるために必要な資格がないように、開業するために必要な資格もありません。
届出を提出することで、探偵業を営むことができます。必要なものは探偵業開始届出書と手数料3,600円、必要な書類一式です。開業自体は難しいことではありませんので、いきなり探偵になることも可能というわけです。
以上、今回は探偵に必要な能力や探偵になる方法を紹介しました。
探偵になる方法は
の3つです。
日本ではだれでも探偵になることができる反面、その職業を天職にできるかは、個々の能力に大きく左右されてしまうという事実があります。
探偵を目指す方は、ぜひ探偵学校の受講も含めた様々な方法で、その仕事内容や実情を知り、そしてご自身が本当に探偵という職業に合った人間かどうか、色々な方向から見極めていきましょう。